テルペン類は、テルペノイドともいい、かんきつ類特有の香りや苦味の成分です。リモネン、リモノイド、カルボン、ジテルペンなどがあります。
魚を焼くと発がん物質であるニトロソ化合物が生成されますが、かんきつ類の香り成分はニトロソ化合物の生成を抑制します。焼き魚にレモンの果汁をかける食べ方は、発がん物質の生成量を減少させるという意味で理にかなっているのです。
テルペン類の香りはアロマテラピー、香水などに広く使われています。その香り成分が神経系や免疫系などに働きかけ、ストレスの解消や心身のリラックスに効果があるといわれています。
種類 | 多く含まれる主な食品 |
リモネン リモノイド カルボン |
かんきつ類(レモン、オレンジ、みかん、グレープフルーツなど) |
ジテルペン | しそ、しそ科の植物(ローズマリー、セージなど) |