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シチュエーション別トラブル解決エコレシピ

喘息 男の子に多いトラブル女の子に多いトラブル男性に多いトラブル女性に多いトラブル

治ったと思っていた長男の実に喘息の発作が出たようなの。
季節の変わり目だから仕方ないのかしら…。
お薬以外に予防法があれば知りたいわ?
喘息ってどういうもの?
喘息は、"息が喘ぐ(あえぐ)"という文字の通り、のどがゼイゼイ、ヒューヒューといった(喘鳴・ぜんめい)や、咳や痰が出たり、息を吸うよりも吐くときのほうが苦しくなる病気です。
突然起こる呼吸困難や咳などの苦しい発作の際には、命に関わることもあります。 発作症状だけでなく、睡眠が妨げられる・激しいスポーツができない・職業の選択が狭まるなどの支障をきたすこともあります。
長い間、喘息は発作のときだけ気管支に変化がおきる病気と考えられていました。 しかし研究が進むにつれ、最近になって普段から気管支の炎症があるということがわかり、ようやく「慢性的な気管支の炎症」と考えられるようになりました。
また、適切な治療を行うことによって、喘息の方でも健康的な生活を送ることが可能になってきています。
     
 

健康管理士からのワンポイント★
 『喘息の2つのタイプの特徴』


喘息には、2つのタイプがあります。
1つは、花粉やハウスダストなどのアレルゲン*を特定できるアトピー型喘息、もう1つは、アレルゲンを特定できない非アトピー型喘息です。
喘息の発作を引き起こす原因は異なるのですが、症状や治療方法は同じです。 2つのタイプの特徴をまとめておきましょう!
*アレルゲン アレルギーを引き起こす原因となるもの。
健康管理士からのワンポイント
−2つのタイプの特徴−
タイプ アレルゲン 特性
アトピー型喘息
(アレルギー性喘息)
ハウスダスト、ダニ、花粉、動物の毛 外界からの刺激、など 小児喘息の9割がこのタイプ
非アトピー型喘息
(非アレルギー性喘息)
タバコの煙、香水などの強い匂い、風邪などのウイルス、気温・湿度の急激な変化、など 成人喘息の半数以上がこのタイプ
 
     
どんな症状があるの?
ぜんそく発作の症状には、呼吸をするときに「ゼーゼー、ヒューヒュー」と音が鳴る喘鳴、息苦しい呼吸困難、咳がひどく痰が出る、などがあります。気道閉塞(肺の気道=気管支)の程度によって、喘鳴の大きさや息苦しさにも違いがあります。
発作は、夜間睡眠中とくに明け方に出やすいため、睡眠不足になることも多々あります。

発作の程度には軽いものから重いものまであり、喘鳴の大きさや呼吸困難の程度に加え、動作や会話、食事、睡眠など日常生活の状態によって「小発作」「中発作」「大発作」「呼吸不全」の4段階に分類されますので、判定基準を簡単にまとめておきます。
症状
−喘息発作程度の判定−
  呼吸の状態 呼吸の困難さ 生活の状態
小発作
普通の生活が可能
喘鳴・陥没呼吸*軽度、早く歩くと苦しい 『一文』区切りの会話 横になれる、食事・睡眠は障害されない
中発作
日常の生活がやや困難
喘鳴・陥没呼吸明らか、安静時・歩行時の呼吸困難 『句』区切りの会話、やや興奮 横になれず座位を好む、食事はやや困難、時々目を覚ます
大発作
日常の生活が困難
喘鳴・陥没呼吸著明、歩行困難 『一語句』区切りの会話、興奮 前かがみ、食事・睡眠困難、チアノーゼ・意識低下が出る事もある
呼吸不全
危険な状態
喘鳴は弱まり、むしろ呼吸が出来ない、はっきりとした陥没呼吸 歩行・会話・食事不能、意識錯乱
*陥没呼吸 息を吸い込むときのどの下(胸骨の上)や鎖骨の上が陥没する状態の呼吸。
何が原因なのかしら?
原因の多くはアレルギーと考えられています。
喘息などのアレルギー体質は遺伝しやすく、そのような体質をもった子どもが、イエダニやカビなどを毎日吸い続けると気管支が過敏になります。
過敏になった気管支は、ちょっとした刺激(ウイルスや気圧の変化など)で縮まって狭くなり、喘息の発作がおきます。
その発作により、炎症が生じ過敏性を悪化させ、ささいな刺激でも発作が起き、気管支がますます狭くなっていきます。
更に慢性化すると、強い薬でもか効かなくなり正常の気管支に戻らなくなってしまうこともあります。

  • 食品や添加物
    ある特定の食品がアレルギーを引き起こし、喘息の発作を起こすことがあります。
    乳幼児に多くみられる原因は、卵、牛乳、大豆、米、小麦、そば、エビやカニ、サバなどの背青魚です。
    大人の場合は、そばや小麦製品などが多く、防腐剤や着色料などの食品添加物などもあげられます。
  • アレルギー物質
    アレルギーの原因となる物質を吸い込んだり、皮膚に付着することにより発作が起きます。
    主な原因物質は、家の中のチリやホコリ、ダニとその死骸やフン、カビ、ペットの毛や尿、スギやヒノキ、ブタクサ、ヨモギなどの花粉があります。
  • ストレスや感染症
    過労や過度のストレスを感じると、自律神経やホルモンの乱れによって気道が収縮し、喘息の発作を起こしやすくなります。
    また、風邪やインフルエンザなどの感染症や飲酒、運動が喘息の誘因になることもあります。
  • 環境変化やタバコ
    気温差、低気圧、タバコの煙、冷たく乾燥した空気、排気ガスなどで汚染された空気などが原因となります。
    なかでもタバコは一酸化炭素やニコチンをはじめ、非常に多くの有害物質が含まれているため、気道の粘膜の炎症を促進させます。
  • 化学物質
    住宅の建材や壁紙などの内装材、接着剤、塗料などの揮発性の有機化合物による室内の汚れた空気を、吸い込むことや、化粧品、香水、芳香剤の成分や強い匂いが刺激になって、喘息発作の誘因になったり、悪化させたりすることがあります。
  • 解熱鎮痛薬など
    アスピリンなどの解熱鎮痛薬や、それらの成分を含む風邪薬などの副作用によって、喘息の発作が起こることがあります。
どうしたら予防できるの?解消法は?

食事

まずは気管支に炎症を引き起こす原因を遠ざけることが最優先ですが、喘息の予防には風邪と同じく、各種ビタミンミネラルをバランスよくとる食事が大切です。
ヒスタミンやロイコトリエンなどは気管支狭窄を起こしやすいため、これらを多く含む食べ物(たけのこ、さといも、鮮度の落ちた魚介類など)の取り過ぎは気をつけましょう。
また、喘息の炎症を抑えるEPADHAビタミンC、免疫系の働きを高める(β−グルカン)などをしっかり取り、症状緩和につとめましょう。

−喘息を予防する 栄養素−
栄養素 作用 主な食材
EPA 炎症を緩和 養殖はまち、さば、まいわし、うなぎ、さんま、ぶり
DHA 炎症を緩和 本まぐろ脂身、ぶり、さば、うなぎ、さんま、さわら
ビタミンC 喘息症状の緩和 キャベツ、パセリ、じゃがいも、ほうれん草、ぎんなん、グレープフルーツ、いちご
ビタミンE 炎症を抑える 植物油、穀類、豆類、アーモンド、落花生、ウナギ、緑黄色野菜
タウリン 気管支喘息を改善する 豆類、種実類、穀類、海藻類
β−グルカン
(食物繊維)
免疫調整に働く アガリスク茸、舞茸、干しシイタケやシメジなどのきのこ類

<食事以外の予防方法>

発作の条件を覚える

喘息の発作が起こりやすいのは、季節の変り目、気温や気圧などが急激に変わるとき、深夜や明け方などです。その他には、運動や過労、風邪、月経などの場合もあります。
発作が起きた時間帯や行動パターン、食べたものなどを記録して予防につなげましょう。

発作の前触れを把握する

発作が起こる前に、何かしらの異変が起こることがあります。
大人の場合は、疲労感、乾いたせき、微熱、のどから胸の上部の違和感など、乳幼児の場合は、ぐずぐずしたり、落ち着きがなかったり、熱が出るなどの症状があらわれることがあります。
こういった点を把握し、早めに薬を飲んだり、休むなどで対処しましょう。

原因物質や誘発原因を取り除く

ダニやホコリ、花粉、特定の食べ物のアレルギーの原因物質や、汚れた空気、タバコ、塗料などの誘発原因を、日常生活の中からできるかぎり取り除きましょう。
特にダニやホコリは喘息の大敵なので、こまめに換気をしたり、室内や寝具などをいつも清潔にすることが大切です。

ストレスや疲れを溜めない

ストレスや疲れは喘息の発作だけでなく、悪化の原因にもなります。
少しでもリラックスできる時間をもち、ストレスを早めに解消するように心がけましょう。また、疲れているときは無理をせず、十分に休養することが大切です。

アルコール、タバコを控える

アルコールは、喘息の発作を誘発しやすいといわれています。とくに疲れやストレスが溜まっていると発作が起こりやすくなるので、飲酒は控えるようにしましょう。
また、タバコの煙やにおいの刺激も発作を誘発するので、禁煙はもちろん、喫煙者のタバコの煙を吸い込まないように気をつけましょう。

風邪を徹底予防する

風邪やインフルエンザにかかると気道の粘膜が炎症を起こし、より過敏になります。
そのため、喘息の発作が起こりやすくなるだけでなく、細菌などの二次感染に見舞われやすく、肺炎を起こすなど、全身の状態が悪化する場合もあります。流行っている時期は、出掛けるときはマスクをし、外出から帰ったら、手洗いやうがいを徹底しましょう。

     
 
管理栄養士・健康管理士からのエコアドバイス

★ 管理栄養士・健康管理士からエコアドバイス★


さんまのは9〜10月です。舞茸やしめじのは9〜11月です!
さんまには、気管支の炎症を抑えてくれるEPADHAがたっぷり!
舞茸やしめじには、免疫調整力を高めるβ−グルカンが豊富です♪
ぎんなんの苦味成分「アルカロイド」は食べ過ぎると消化不良を起こす事があるので、1日に子どもは3粒、大人でも5粒までにしましょう。
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喘息予防にオススメエコレシピ
<さんまときのこの炊き込みごはん>
秋の味覚の代表のさんまときのこをたっぷり入れた炊き込みご飯をつくりましょう!
さんまや、きのこ類には、喘息を予防する栄養素がたっぷり含まれています。
さらに、ぎんなんには気管支喘息を改善するタウリンと、症状をやわらげるビタミンCも入っているので、喘息の強い味方のレシピです♪♪
レシピイラスト
材料(4人分) 分量
さんま 2尾
舞茸、しめじ 各1袋
3合
520cc
ぎんなん 16粒
ミツバ 適宜
しょうが 4g
小さじ1
(A)調味料
  しょうゆ 大さじ3
大さじ2
しょうが汁 大さじ1/2
<作り方>
  1. さんまははらわたを除いてよく洗い、2つに切り、(A)に少し漬け込む。
  2. 舞茸としめじは石づきを取り、小房に分けて(A)にさっと混ぜる。
  3. 米を洗って炊飯器にセットしたら塩を入れて混ぜ合わせ、その上に1.のさんまをのせ、
    2.を(A)ごと炊飯器に入れて普通に炊き上げる。
  4. ぎんなんは、紙の袋に入れて電子レンジで1個が「ポン」と音が出て弾けるまで加熱し、
    殻と薄皮を剥いておく。
  5. 炊きあがったごはんに、身をほぐして骨をきれいに外したさんまと4.のぎんなんを混ぜ、
    茶碗に盛ったら針しょうがとミツバを添えてできあがり♪
どういうときに発作が出たかをきちんとメモしておかなきゃ。
食生活にも気を付けて、
発作が出ないようにするのがいいわね!
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