膀胱炎におすすめのレシピ

膀胱炎におすすめのレシピ

膀胱炎ってどういうもの?

膀胱炎とは、膀胱に炎症が起こり、尿を溜めたり、排尿したりする膀胱の働きに支障が出てしまう病気です。

健康管理士からのワンポイント
『膀胱炎の種類』

大きく分けて急性膀胱炎、慢性膀胱炎、間質性膀胱炎、出血性膀胱炎の4つのタイプがあります。

急性膀胱炎

細菌が膀胱内に侵入・繁殖し、炎症を起こします。
排尿痛、残尿感、頻尿がみられるようになります。
膀胱炎の中でも多くを占め、男性よりも女性に多いです。

慢性膀胱炎

急性膀胱炎と同じく、細菌が膀胱内に侵入・繁殖し、炎症を起こします。
比較的軽い症状で、自覚症状がない場合もあり、長期的治療になります。

間質性膀胱炎

慢性膀胱炎の一種で、上皮と筋肉の間にある間質が慢性的に炎症を起こす膀胱炎です。
尿検査しても細菌は検出されないため、抗生物質や抗菌剤の効果はなく、今のところはっきりとした原因が分からない膀胱炎です。

膀胱の筋肉が萎縮してしまうため、膀胱が膨らまず、正常時の半分以下の量の尿しか溜めることができず、尿が膀胱に貯まってくると、炎症が原因で痛みが表れます。

出血性膀胱炎

ウイルス性で起こることが多く、肉眼でもわかるほど、尿に血が混じっています。
排尿痛や残尿感、頻尿が見られる膀胱刺激のある膀胱炎です。

どんな症状があるの?

「急性膀胱炎」、「慢性膀胱炎」、「間質性膀胱炎」、「出血性膀胱炎」の4種類の主な症状をまとめてみました。

急性膀胱炎

基礎的な疾患がなく、細菌性で起こるものが多くを占めています。
原因となる菌は、主に大腸菌が大半を占めます。大腸菌は、直腸の便の中や肛門に存在しているため、肛門から尿道口につき、尿道を通って膀胱に感染します。

症状としては、頻尿や排尿後に、ひどい痛みが起こります。発熱は微熱が出ることもあります。

慢性膀胱炎

急性膀胱炎が強い症状が現れるのに対し、慢性膀胱炎の症状は軽いです。
ふだんは下腹部の不快感くらいですが、急に炎症が強くなると、急性膀胱炎と同じような強い痛みが出ることもあります。悪化すると尿が濁ります。

間質性膀胱炎

昼夜を問わない頻尿、膀胱のあたりの痛みは、慢性膀胱炎に症状が似ています。
急に尿意が生じ、我慢できない感覚に陥ることもあります。
尿がたまってくると強い痛みが生じて、排尿をすると軽くなるのが典型的です。

しかし、早めにトイレに行くことで痛みを避けていることもありますので、必ずしも痛みがあるとは限りません。
病気が進行した例では、膀胱は萎縮して、小さく硬くなってしまいます。

出血性膀胱炎

出血性膀胱炎とは、肉眼で見えるほど尿に血が混じっており、白く濁る膿尿の症状がない膀胱炎です。急性出血性膀胱炎とも呼ばれます。

ウイルス性のものが多く、排尿時に痛みがあり、真っ赤な血尿が出ます。
その他の症状としては、残尿感や、微熱程度の発熱がある場合もあります。

膀胱炎の原因は?

膀胱炎は、細菌感染が主を占めています。
なかでも最も多いのは大腸菌で、直腸の便の中や肛門に存在して、肛門から尿道口につき、尿道をつたって膀胱に侵入し、感染します。

特に、女性は男性に比べて、体の構造上、尿が排出される出口と、細菌が多くいる肛門や膣が近くに存在しているため、菌は膀胱内に侵入しやすい環境です。

もともと膀胱には、菌に対する、ある程度の抵抗力はあるものの、疲労やストレスで体力が落ち、抵抗力が弱くなると、菌が増殖し、膀胱炎になります。

どうしたら予防・対策ができるの?

膀胱炎を予防するには、尿意を感じたら、速やかに排尿することが大切です。
膀胱の中に、尿が長い間たまっていると、膀胱炎になりやすくなってしまいます。
水分を多くとって尿の量を増やせば、尿と一緒に細菌を排出することができます。

食事

規則正しく栄養バランスのとれた食事で体調を整えて、膀胱炎を予防しましょう。 クラクラ膀胱炎の予防には、鉄分の補給や血行を促す食事を心がけましょう。
ねぎやしょうがなどで、体を温める食品も効果的です。

膀胱炎を予防する成分
成分 作用 主な食材
サポニン 利尿作用 あずき、大豆、納豆、きなこ、豆乳 など
ルチン そば など
タンニン 利尿作用、消炎効果 ブルーベリー、れんこん、紅茶 など
EPA 粘膜の炎症鎮静効果 まぐろ、ぶり など

食事以外で日常にできる予防

尿道を清潔に保つ

尿道口の周辺を不潔な状態にしておくと、細菌が感染・繁殖しやすくなります。
大便のあとは前から後ろに拭いたり、生理用品はこまめに交換したりするなど、日常のトイレにおける習慣を変えて、定着させましょう。

下腹部を温める

下腹部が冷えてしまうと血流が悪くなってしまい、細菌に対する抵抗力が弱くなります。
腹巻きやカイロなどで、下腹部を温めましょう。

ストレスや疲労をためない

ストレスや疲労がたまってしまうと、免疫力が下がってしまい、菌に抵抗する力がなくなってしまいます。
リラックスする時間をとりましょう。

おすすめ健康レシピ

豆乳あずきプリン

豆乳あずきプリン

簡単にできるヘルシー和スイーツ
おやつの時間にみんなで食べてみてはいかがでしょうか?
もう少し甘さが欲しいときには、砂糖を加えてもいいでしょう。

管理栄養士・健康管理士からアドバイス

小豆の旬は10~2月です。
主成分は、デンプンとタンパク質で、ビタミンB1も多く含まれています。
疲労物質の蓄積を防ぐ働きがあり、肩こり、筋肉痛、二日酔い、夏ばてに効果や、母乳の出をよくする効果もあります。
腸の働きを刺激するサポニンと食物繊維が豊富なので、利尿や便通をよくしれくれるので、膀胱炎の強い味方です♪
選ぶときは、粒が大きくそろっていて、皮が薄く、色ツヤのよいものにしましょう。虫のつきやすい豆なので、風通しのよい、冷暗所に保存しましょう。

材料(4人分) 分量
豆乳 200cc
ゆで小豆缶 100g
ゼラチン 5g
お湯 50cc

エネルギー(1人分):87kcal

作り方

  1. 豆乳とあずきを混ぜる。
  2. ゼラチンをお湯(50cc)に入れてよく混ぜる。
  3. 2を1に入れて混ぜる。
  4. カップに注いで、冷蔵庫で1時間以上固める。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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