アトピー性皮膚炎におすすめのレシピ

アトピー性皮膚炎におすすめのレシピ

アトピー性皮膚炎ってどういうもの?

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹を主な病変とし、良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚疾患のことです。
アトピー性皮膚炎は、子どものころに発症しても成人するまでに治る人が多いですが、近年では成人になってから発症、再発する方が増えてきています。

どんな症状があるの?

アトピー性皮膚炎の症状は、個人差がありますが、前額、眼囲、口囲、口唇、耳介周囲、頚部、四肢関節部、体幹などに多くみられます。
また、主な症状はかゆみと湿疹で、左右対称に発症することが多いです。
湿疹の特徴は、赤みがある、じゅくじゅくとした皮膚の隆起がある、皮膚がむけて粉を吹いているなどがあります。
また、症状が慢性化すると、皮膚が厚く硬くなる、硬いしこりができてきます。

アトピー性皮膚炎の症状

健康管理士からのワンポイント
『かゆみはなぜ起こるの?』

皮膚にはかゆみを感じる知覚神経があります。真皮にあるマスト細胞が、何らかの原因でヒスタミンを放出すると知覚神経が刺激されます。すると、その刺激が“かゆみ”として脳に伝えられます。
また、かゆいからといって掻くと、知覚神経が刺激されます。その結果、さらにヒスタミンを放出してしまい、かゆみが増長されてしまいます。

かゆみのしくみ

アトピー性皮膚炎の原因は?

アトピー性皮膚炎の原因は、大きく分けて2つあります。

体質

  • アトピー素因
  • 遺伝
  • 皮膚のバリア機能の低下
  • 免疫システムの過剰反応

環境

  • アレルゲン(食べ物、花粉、ハウスダスト、ダニなど)による刺激
  • 化学物質(日用品や化粧品、金属など)の刺激
  • 腸内環境の悪化
  • 皮膚の乾燥
  • 不衛生な環境
  • ストレスや不規則な生活
  • 紫外線による肌のダメージ
  • 気候の変化
  • 汗や汚れ

など

どうしたら予防・対策ができるの?

アトピー性皮膚炎の悪化要因がわかっている場合は、できるだけ接触を避ける工夫が必要です。
また、皮膚の状態が良くなっても再燃してしまうことが多いので、予防を意識した生活習慣を身に付けることが大切です。

環境整備

  • 皮膚を刺激する素材の衣類や寝具は避けるようにしましょう
  • こまめに掃除と空気の入れ替えをするようにしましょう
  • しっかりと睡眠をとりましょう
  • ストレスをためないようにしましょう

スキンケア

基本は清潔と保湿です。

  • 刺激や洗浄力の強いものは避けましょう
  • 泡立てた石鹸でやわらかく洗い、すすぎをしっかり行いましょう
  • 入浴後、皮膚が乾燥する前に保湿剤を全身に塗りましょう

食事

自分にとってアレルゲンであれば避ける必要がありますが、食べもので免疫力を高めることも大切です。
和食中心の食生活を心掛け、ビタミンやミネラルを積極的に取るようにしましょう
また、そのほかにも下記の点を心掛けることが大切です。

  • 脂っこいもの、辛いもの、添加物、砂糖などはできるだけ控えるようにしましょう
  • ヒスタミンを多く含む食品の食べ過ぎには注意しましょう

おすすめ健康レシピ

れんこんヨーグルト

れんこんヨーグルト

アトピー性皮膚炎の症状発症には、免疫機能の乱れが関係しているといわれています。免疫細胞の約7割は腸にあるため、腸内環境の改善が免疫力アップにつながります。
食事で腸内環境を善玉菌優勢にし、腸内環境を整えるようにしましょう。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内環境の改善に働きます。
そして、れんこんは、食物繊維が豊富に含まれているので、腸のぜん動運動を高め便通を促進してくれます。
この2つの食材が組み合わさることで相乗効果が得られ、整腸作用が高まります。
今回は、れんこんとヨーグルトを使って、れんこんヨーグルトを作ってみましょう♪

管理栄養士・健康管理士からアドバイス

アトピー性皮膚炎にオススメな食材はれんこんで、旬は11~3月です。
れんこんには、食物繊維が豊富に含まれています。
そのため、腸内環境を整え、免疫力を高めてくれます。
また、れんこんに含まれるタンニンやポリフェノールはヒスタミンの分泌を抑制する働きがあります。
そのため、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状の緩和につながります。

材料(1人分) 分量
れんこんパウダー ティースプーン1杯
無糖のプレーンヨーグルト 100g
はちみつ お好みで

エネルギー(1人分):67kcal

作り方

  1. れんこんを2~3cmに切り、2~3日天日干しにする
  2. 1.をフードプロセッサーで細かく粉末状し、れんこんパウダーをつくる
  3. 器にヨーグルトを入れて、れんこんパウダー、お好みではちみつをかければ出来上がり♪

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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